EMPIRE EARS「LEGEND X」(2)
まさか、エージングでこんなに化けるとは。
20~30時間エージングすると、音がかなり変わってきた。
L字型の低域がいたずらに強調されていたサウンドから、中域が膨らみ、高域は荒っぽさがとれ、
とてもバランスの良い音に変化した。
これは評判通りの音だ。
そうか、店にある試聴機などはかなりエージングされてるから、その上でのレビューだったのか。
前の投稿で、「全てにおいてRoxanneに軍配が上がる」と書いたけど、否、LEGEND Xも負けず劣らず、Roxanneより秀でているところを見つけてしまった。
それは音の繋がりのナチュラルさだ。
RoxanneはBAドライバを低中高にそれぞれ4個ずつ、計12個積んだモデル。
一方、LEGEND Xは2つのDDと、中域から超高域まで5つのBAドライバを積んでいる。
一般にハイブリッド機は、音の繋がりに難があると言われるが、このLEGEND Xは10wayのSyncテクノロジーの恩恵からか、音の繋がりがとてもスムーズで、聴いていてとても心地良い。
これはRoxanneに優る。
中域の出力が出てきたことで、ボンボン鳴る低域だけ強調されたサウンドを脱した。
やはり第一印象も大事だが、イヤホンはエージングを済ませてからきちんと評価すべきだと改めて痛感した。
まだまだ伸び代がありそうだ。